しびれと痛みの予防

 

こうしたことを踏まえると、正座のコツが見えてきます。足の血管・神経の圧迫による影響をいかに少なくするか、そのポイントを挙げてみましょう。

 

正座をする時は、親指を軽く重ねる程度に意識しよう。これにより左右の足が平行になるように正座をすると、かかとにお尻が乗り、体重がずっしりとかかりやすくなります。

 

ふくらはぎの疲労が日常的に強い人は、足首も痛くなりやすいので、かかとへ重みがかかる状態は避けましょう。

 

次は、正座中に少し動いてみる。時々、重ねた親指の上下を入れ替えてみたり、お尻を少しずらすなどして、体重が同じ部位にかからないようにしましょう。また、左右のひざをピッタリとつけて正座をせずに、少し話すと楽になります。

 

せっかく正座をしても、腰を丸めて座ってしまっては、姿勢による負担の軽減にはなりません。おへそを正面に向け、頭や体が天井方向へ引き上げられるイメージを持ちましょう。

 

腰痛に関連して、ひざへの負担が増えると、ひざのお皿の周りに鈍痛を感じたりすることがありますが、そのようにひざに痛みや違和感のある場合は、正座は避けるか、正座用椅子などのアイテムを利用すると、ひざへの負担が軽減されます。とはいえ、無理はしないようにご注意ください。