姿勢と肩こり

 

楽な姿勢というのは必要以上に筋肉に力が入っていない姿勢です。 前後左右に歪みが無い正しい姿勢の維持は、本来ならそれほど力を入れなくても出来るものです。座ると体の力を抜いてリラックスする人はとても多いと思います。

 

ところが体の重さは座ったからといって軽くなるわけではありません。正しい姿勢であれば重心が体の中心を通るため、前後左右がやじろべえのように釣り合います。 ところが体に何らかの問題があると前後左右でバランスが取れず、偏った重心の分だけ支える力が必要になりますので、 力を抜いたときには靭帯の張力に頼った姿勢となってしまいます。

 

靭帯の張力に頼った姿勢は靭帯に負荷を与え、場合によっては骨の変形にも繋がります。また、重心の位置が狂っているために、脊柱では椎間板への負担も大きくなり、椎間板ヘルニアの誘因ともなりえます。

 

そしてさらに、悪い姿勢は肩こりの原因となります。 頭が前方に傾くことによって重さがおよそ5kgもある頭を支えるために、首から背中にかけて筋肉に負担が大きく掛かります。

 

この首から背中、肩にかけての大きな負荷が肩こりを招きます。 そんな方にお勧めしたいのが、姿勢を支える筋肉への負担を減らす意識をしやすい座り姿勢として、「正座」です。