姿勢と腰痛・O脚

 

背中を丸くしていると前後のバランスが崩れて、重い上半身を背中から腰の筋肉が支えることになります。 その筋肉の負担が腰痛の原因のひとつになります。

 

また背中を丸めているということは背骨も丸くなっている状態です。 この状態は背骨と背骨の間にある椎間板を変形させています。 変形された椎間板は椎間板ヘルニアを引き起こすこともあります。

 

姿勢による椎間板に掛かる圧力を調べた実験によると、まっすぐ立っているときと比べて座って前傾姿勢をとると1.85倍の圧力が椎間板に掛かっています。逆に腰が反り過ぎていても背骨に負担がかかり、同じように椎間板ヘルニアや脊椎分離症など招くこともあります。

 

これらは、正座で座り、おへその位置を正面へ向ける意識を持つことで、腰部が伸びて、自然と姿勢維持に楽な肩の位置になります。前方へ入りがちな両肩も、胸を開きやすくなることで、一時的な猫背姿勢のリセットになります。

 

また、O脚も姿勢の悪さから起きている場合も多いのです。 O脚というと骨そのものが曲がっているように感じている人も多いかもしれませんが、 特に若い人のO脚は、骨の変形というよりも姿勢の悪さのため起きているO脚をよく見かけます。 悪い姿勢のため骨盤に歪みが出て、それがO脚の原因になっている場合が多くあります。